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知的財産コラム

【意匠登録の費用】自分でする場合と専門家に依頼する場合を比較

投稿日:2026年07月03日 更新日:2026年07月03日
キーワード:  

「意匠登録の費用は、どれくらいかかるのだろうか?」
「意匠登録の費用に関して、自分でする場合と専門家に依頼する場合でどれくらい違うのだろうか」
と気になりませんか。
意匠登録を考える際、費用は重要な検討事項です。意匠登録には、自分で手続を行う場合と専門家に依頼する場合がありますが、それぞれの選択肢にはメリットとデメリットが存在します。本記事では、自分で意匠登録を行う際の費用と、弁護士や弁理士に依頼した場合の手数料相場を比較し、さらにそれぞれの選択肢のメリットとデメリットを詳しく解説します。

自分で意匠登録をする場合にかかる費用


弁護士
野俣 智裕
自分で意匠登録をする場合にかかる費用は、以下の通りです。
・出願料
・意匠登録料
・審判請求料
・書面の電子化手数料
それぞれについて解説します。

出願料

意匠登録の第一歩となる出願料は、特許庁に対して支払う手数料です。2024年現在、個人の場合は1件につき16,000円が必要です。この費用は、出願時にオンラインでの支払いが求められます。

意匠登録料

出願が受理され、意匠登録が認められた際に発生するのが意匠登録料です。登録料は年次に応じて異なりますが、最初の1~3年分は1年ごとに8,500円がかかります。以降の年次では意匠登録料は増額するため、長期間にわたる費用の見積もりが必要です。

審判請求料

登録が認められなかった場合や異議申立てを行う場合には、審判請求料が発生します。55,000円の費用がかかります。

書面の電子化手数料

手続を1つ行うにつき、2,400円かかります。加えて、書面1枚ごとに800円がかかります。

弁護士や弁理士の手数料相場


弁護士
野俣 智裕
弁護士や弁理士といった専門家に依頼する場合の手数料相場は、以下のとおりです。
・先行意匠調査
・意匠登録出願
・審査対応
・意匠登録対応
これらの費用は、これまで紹介した特許庁に支払う手数料とは別途必要となります。また、専門家事務所によって費用体系は様々であるため、目安として参考にし、実際の依頼時には事前に見積もりを取ることをおすすめします。それぞれの内容について解説します。

先行意匠調査

意匠登録の出願前に、すでに登録されている類似意匠がないかを調査するための費用です。この調査は、後々のトラブルを避けるために非常に重要な手続です。相場としては20,000円から40,000円程度が一般的です。この費用には、弁理士や弁護士の専門的な知識と技術が反映されています。

意匠登録出願

意匠登録を出願する際の手続費用です。全体で75,000円前後が相場です。出願書類の作成や提出の代行を依頼することで、複雑な手続を円滑に進めることができます。

審査対応

出願後、審査などに対応するための手数料です。この対応が適切でないと、登録が認められない可能性もあります。一般的な相場は、30,000円から50,000円程度が見込まれます。

意匠登録対応

無事に意匠登録が認められた後の手続にかかる費用です。相場としては50,000円程度が目安です。特に、登録の成功報酬として設定される費用は、事務所によって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

自分で意匠登録を行うメリット


弁護士
野俣 智裕
自分で意匠登録を行うメリットは、以下のとおりです。
・メリット1:費用の節約
・メリット2:進捗を自分のペースで管理できる
・メリット3:業務理解度が深まる
それぞれについて解説します。

メリット1:費用の節約

自分で意匠登録を行う最大のメリットは、専門家に依頼する際に発生する手数料を節約できる点です。専門家に依頼する場合、先行意匠調査や出願手続、審査対応にそれぞれ数万円の費用がかかりますが、自分で手続を行うことで、これらの費用を大幅に削減することが可能です。特に、予算が限られている場合や、複数の意匠登録を予定している場合には、この節約効果は大きなメリットとなります。

メリット2:進捗を自分のペースで管理できる

自分で手続を行うことで、すべての作業を自分のペースで進めることができます。弁護士や弁理士に依頼すると、依頼先のスケジュールに左右されることがありますが、自分で行えば、急ぎの案件にも柔軟に対応できる点が魅力です。また、登録の進捗をリアルタイムで把握し、必要に応じて迅速に対応することが可能です。

メリット3:業務理解度が深まる

自ら意匠登録の手続を行うことで、知的財産権に関する知識が自然と身に付きます。これにより、今後のビジネスにおいて意匠登録だけでなく、他の知的財産権に関する手続や戦略にも役立つ理解度が深まります。また、手続を通じて法的な観点から自社の製品やサービスを見直す機会にもなり、業務全体の理解が深まるでしょう。

自分で手続きをするデメリット


弁護士
野俣 智裕
自分で手続をするデメリットは、以下のとおりです。
・デメリット1:時間がかかる
・デメリット2:法的リスクがある
・デメリット3:審査などに対応できない
それぞれについて解説します。

デメリット1:時間がかかる

自分で意匠登録の手続を行う際には、手続の各ステップを自ら把握し、進めていく必要があります。特に初めての方にとっては、手続の理解に時間がかかり、全体の進捗が遅れる可能性があります。さらに、特許庁からの通知や必要書類の準備、提出のタイミングなど、細かい作業が多く、これが日常業務の負担となる場合があります。結果として、他の重要な業務に集中できない状況が生まれることも考えられます。

デメリット2:法的リスクがある

意匠登録には、法律に基づいた手続が求められますが、法律に関する専門的な知識がない場合、誤った手続を行ってしまうリスクがあります。例えば、書類の不備や記載ミスなどが発生すると、最悪の場合、意匠登録が認められない可能性があります。また、先行意匠調査が不十分であった場合、後に他社とのトラブルが発生するリスクもあります。これらの法的リスクを十分に理解し、対応することが求められます。

デメリット3:審査などに対応できない

意匠登録の過程で、拒絶理由通知に対する対応が必要になることがあります。こうした対応には、専門的な知識が求められるため、法的な知識や経験が不足していると、適切に対応できない可能性があります。その結果、意匠登録が拒絶されることも考えられます。専門家に依頼することで、こうした場面での対応がスムーズに進むため、自分で手続を行う場合にはリスクを十分に考慮する必要があります。

専門家に依頼するメリット


弁護士
野俣 智裕
弁護士や弁理士といった専門家に依頼するメリットは、以下のとおりです。
・専門知識の活用
・手続の省力化
・リスクの軽減
それぞれについて解説します。

専門知識の活用

弁護士や弁理士は、意匠登録に関する法律や手続に精通しているため、彼らの専門知識を活用することで、登録の成功率を高めることができます。例えば、複雑な出願書類の作成や、先行意匠調査での適切なアドバイスを受けることで、後々のトラブルを未然に防ぐことが可能です。さらに、拒絶理由通知に対しても、適切かつ迅速に対応してもらえるため、スムーズに意匠登録が進むでしょう。

手続の省力化

意匠登録の手続は多岐にわたり、時間と労力を要します。専門家に依頼することで、これらの煩雑な手続を一任することができるため、自分の業務に集中することが可能です。特に、複数の意匠を同時に登録する場合や、他の業務と並行して進めなければならない場合には、大きなメリットとなります。専門家が代行することで、登録に関する手続の進捗を適切に管理し、スケジュールどおりに進めることができます。

リスクの軽減

意匠登録における法的リスクや手続上のミスは、登録が認められない原因となることがあります。専門家に依頼することで、こうしたリスクを最小限に抑えることができます。専門家は、過去の経験や知識をもとに最適な対応をしてくれるため、安心して手続を任せることができます。特に、拒絶査定不服審判の請求や意見書の提出など、法的な判断が求められる場面では、専門家の存在が大きな支えとなります。

まとめ

意匠登録を行う際には、自分で手続をするか、専門家に依頼するかの選択肢があります。自分で行う場合は、費用を抑えられる一方で、時間と労力がかかり、法的リスクも伴います。専門家に依頼することで、手続がスムーズに進み、リスクを軽減することができますが、その分の費用が発生します。どちらを選ぶかは、予算や時間、法的リスクに対する対応力を考慮して判断することが重要です。自分の状況に合った方法を選び、意匠登録を円滑に進めましょう。意匠登録で悩みがある方はぜひ、当事務所までお気軽にご相談ください。

野俣智裕
記事の監修者
代表弁護士野俣智裕
弁護士法人 ダーウィン法律事務所 代表弁護士
■東京弁護士会
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